VOL.5IconRECOMMENDED BOOKS
[2019.05.03/ブックガイド]
もっとインド音楽を味わうために…
理解を深めるBOOKS紹介

インドってどこ?インド音楽ってなに?に答えてくれるブックガイド。2005年にインドの楽器タブラを始めるとき。そして、その数年後初めてインドに旅行するとき。何も知らない文化に触れるときのガイドになってくれた本です。独立したてで仕事ばかりの中、未知の国への扉を開いてくれたのが楽器や音楽との出会いでした。
by 木村麻理(bmpd)

PLANET INDIA プラネット・インディア インド・エキゾ音楽紀行
ザキールジーとユザーン
のいい話が収録!
ボリウッドや中東音楽のDJにして音楽ライターのサラーム海上さんが、インドを旅しながら出会った音楽についてまとめた1冊。インド古典音楽について知りたいと思ったタイミングで発売され、インドの音楽がクラブミュージックにも影響していたと知りました。急にタブラを習い初めて「そういえばタブラってインド音楽の楽器じゃん」と後から気づいた私とって、旅の様子も含めとても刺激になった1冊です。このインタビューを読んで、いつか私もザキールフセインに会ってお話を聞いてみたい!と憧れていました。

PLANET INDIA プラネット・インディア インド・エキゾ音楽紀行
著者・写真:サラーム海上
□四六判 256ページ/ISBN 4-309-26926-5/2006年10月19日発売/河出書房新社

エキゾ音楽超特急 完全版
エキゾなインド音楽の
聴き方が発見できる!
ワールドミュージックといえば、アフリカやブラジルしか知らなかったのにPLANET INDIAを読んでから、自然にいろんな国の音楽への興味が湧いてきた。この本は東南アジア〜インド~中東~モロッコ~ヨーロッパとサラーム海上さんの音楽ツアーをまとめたもの。訪れた街やフェスの様子も詳細にレポートされていて、いろんな国のいろんな音楽を聴きに行った気分になれます。「コール・ミー・ボブ・プリーズ」「生まれ変わったらタブラ奏者になりた~い!」など各コラムのタイトルも、写真も秀逸☆

エキゾ音楽超特急 完全版 著者・写真:サラーム海上
□四六判 224ページ/ISBN 978-4-904122-01-3/2008年10月30日発売/文化放送メディアブリッジ

ヒンドゥー教の本
音楽を知るには哲学から
神さまは最強のキャラ!
2007年に初のインド旅行に行く時、インドについて調べなきゃ!と思い「インドなんて二度と行くか!ボケ!!ー…でもまた行きたいかも」と一緒に買った本。インドの神様やお祭り、ヒンドゥー教5000年の歴史や、生き方などがお腹いっぱいになるほど網羅されています。宗教について考えると、現代日本とはまったく違った価値観の中で生きてる人々がいることを素直に受け入れられます。おかげで初めてのインドはかなり強気に乗り越えることができました!

ヒンドゥー教の本 インド神話が語る宇宙的覚醒への道
□四六判 230ページ/ISBN 978-4-05-600871-5/1995年03月27日発売/学研プラス

インド音楽序説
インド古典音楽について
網羅された辞書的1冊!
タブラを始めたころに一度読んだことがあり、今回のアーカイヴのために再度取り寄せた本。理解が深まってから読むとこんなこともあんなことも書かれていた!と再発見。 ラーガやターラ、歴史、主要人物紹介などなど、辞書としてもそばにおいて置きたい一冊。絶版になっていたが、電子書籍としても発売されている。
[電子書籍]

インド音楽序説 著者:B.C. デーヴァ 訳:中川 博志
□単行本:316ページ/ISBN 978-4885913907/1994年7月1日/東方出版

ラヴィ・シャンカル わが人生、わが音楽
ジャケがかっこいい
ラヴィシャンカル本!
おもわずジャケ買いしてしまった、シタールの巨匠にしてインド音楽の至宝ラヴィ・シャンカルによるインド音楽解説とその人生をまとめた本。ライブを企画する時に作っているインド音楽豆知識を書く際にその都度参考にしています。インドの音楽家は生活すべてを音楽に捧げ、たゆまぬ鍛錬の末に美しい演奏を届けてくれる、その様子が自身の言葉で紡がれています。海外のインド音楽リスナーに向けて、なるべく平易な言葉でインド音楽の概念と歴史、楽器と演奏法がまとめられています。

ラヴィ・シャンカル わが人生、わが音楽
著者:ラヴィ・シャンカル 訳:小泉 文夫
□四六判変形 240ページ/ISBN 978-4-309-27443-0/2013年9月12日発売/河出書房新社

ムンバイなう。インドで僕はつぶやいた/ムンバイなう。2
もはやインドに行く人のための
新バイブル!すべてが現実!
ツイートと現地の写真がコラージュ風に綴られたU-zhaanのインド滞在記。毎年ほぼ欠かさず修行に訪れるというU-zhaanのインドでの日常は、ハードだけどくすっと笑ってしまう出来事にあふれています。師匠に会えなかったり、荷物が届かなかったり、水浸しだったり。タブラが予定とおりに完成しなかったり。これすべてが現実ってやっぱりインドは面白い!そしてそんな日常に培われた音楽ってやはりとてもタフな音楽なんだな~と思います。

ムンバイなう。インドで僕はつぶやいた 著者・U-zhaan
□ソフトカバー 160ページ/ISBN 978-4906700851/2010年7月17日発売/スペースシャワーネットワーク(2013/4/1)
ムンバイなう。2 著者・U-zhaan
□ソフトカバー 188ページ/ISBN 978-4906700547/2013年7月12日発売/スペースシャワーブックス